愛す
2020年1月15日。
地獄を見た。
中学生の頃から彼の言葉を信じてきた。
彼を、彼の言葉を好きになって10年くらい。
その間に何度かスキャンダルを目にした。
ツーショットだって見た。でも、その度に私は彼の言葉を信じてきた。有象無象の週刊誌、SNSではなく、彼の言葉を。
今まで信じてきた彼の言葉を、態度を信じられなくなった。
今までの言葉に嘘があったとは思わない。
でも、信じるに値しなくなった。
目は口ほどに物を言う。態度に出る。
アイドル櫻井翔は活動休止1年前の正月にどんな関係であっても女を連れて旅行に行くような人ではないと私は信じていた。
しかも、他のメンバーの結婚でファンがこんなにも荒れているタイミングで行くなんて。
でも事実撮られた。ダサい服装で。
この際、婚約者だろうが、セフレだろうが、ただの大学時代の友達だろうが関係はなんだっていい。(まあ婚約者ならちゃんと守ってやれよとは思うけど)
こんなタイミングで女と旅行に行くなんて。
しかも撮られてしまうなんて。
2019年12月15日。
ボロボロになったファンを救いあげてくれた言葉を信じようと思った。内野であり続けたいと思った。
2019年12月25日。
あと1年、何がなんでもしがみついて行こうと、まだ見ぬ世界を一緒に見ようと思ったのに。
簡単に打ち砕かれた。
1番信じていた人に。
めちゃくちゃ熱心に応援していたわけではないけど、この気持ちが愛だと思っていた。
私服がダサくても、短気が隠しきれていなくても、ファンサが少なくても、アイドルのくせに全然ビジュアルが安定しなくても、好きだったし、ほかのジャニーズを好きになったって櫻井翔がナンバーワンアイドルだと、信じて疑わなかったこの気持ちが愛だと思っていた。
もう1人自担がいる。それは恋で、櫻井翔は愛だと、常々思っていたし言っていた。
恋が終わるのは仕方がない。所詮恋だ。
愛が終わるのはつらくて、悲しい。
たいしてお金をかけていなかった私ですら、こう思う。
私が嵐を、櫻井翔を好きになってたかだか10年だし、私は彼と一回り以上年が離れているし彼について知らないことが多すぎたから、愛だのなんだの言えたのかもしれない。
それでも、たかだか20年ちょっとの人生で1番好きだった。
でも、それももう潮時なのかもしれない。
国民的アイドルの末路がこんなもんだとは思いもしなかった。
活動休止の発表があった時は、悲しいけどあと2年最高なものを見せてくれるんだろうと、そう期待していた。
でも、その期待を抱くのも無謀なのかと感じるようになった。
そんなアイドル、どこに価値があるんだ。
だから、やめる。
つらくて悲しいけど。
そっちが惰性でアイドルを続けるなら、私は意地で活動休止を見届けて、やめる。
担当もいないグループになるけど、青春と共にそばにあったグループを手放すことにした。
言葉の力を教えてくれてありがとう。
愛が永遠じゃないことを教えてくれてありがとう。
死ぬ気でついて行くつもりだったけど、振り落とされるようなファンでごめんね。
ごめんね、好きだよ、さよなら。
sincerely yours